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美脚の素は足裏から。アーチを作るためのボールを使った筋膜リリース。

美脚は足裏から始まっていることを知っていますか?

 まず、足の裏の観察したら…..その人がどれだけ、カラダの使い方に繊細な感覚を持っているかがわかる….そう言ったら、ドキリとさせてしまうかもしれない。でも、事実。真の美脚は、私たちの靴の中、しかも見えない足底から生まれているのだ。

WACOL BODY BOOKより

 二足歩行で生きている私たち人間は、地面との唯一の接地点が足の裏。姿勢の土台となるのは当然だ。足の裏には上の図のように3つのアーチがある。このアーチがなくなるとお馴染みの扁平足、外反母趾、浮き指などを引き起こしたりする。その影響は、O脚、X脚、むくみ、姿勢の歪み、骨盤底や腹筋の緩み、首の歪みからくる自律神経失調症、腰痛、などに影響があるという。

 ちなみにこの3つのアーチを作っているのは、もちろん足の裏やふくらはぎの腱や筋肉。重力の中で生きている時間が長くなるほど(老化とも言います)オーバーユースしたり、座り仕事で衰えたり…..。悲しいかな私たちは「引き上げる力」を失っていく。

足の裏のアーチの役割

 アーチは私たちの体重を分散させてくれている。その役割は「バネ」「クッション」「バランス」。クッションとしての役割の話をすると…例えば歩行時。アスファルトの衝撃は体重の5〜6倍の重さを受けるという。このアーチがない=緩衝材がないということは、衝撃をもろに受けてしまうということ。体重が50キロの人は1歩歩くごとに250〜300キロ受けているということになるからまさに衝撃だ。その衝撃は足だけにとどまらず、足首・膝関節・股 関節・腰・首・頭に抜けてしまう。頭も悪くなりそうだ。

カラダはどこから固まっていく?それはもちろん土台である足の裏から。

 足には片足で26個(種子骨というごく小さな2個の骨を入れて28個としている説もある)の小さな骨と、それを取り巻くたくさんの筋や腱から成り立っている。立つときや歩くときには、これらがそれぞれ細かく動くことで負荷を分散させるのに役立つ。しかし、日々歩いたり走ったり、活動しなくてはならない私たちは、老化や怪我で足裏のアーチバランスが崩れようと何しようと、土台がずれたまま固めてでも動く。歩く、走る。それが足の裏や足首をまず一番に固める..という所以だ。さらにご老人の靴などを見ると、横幅が広がったものが多いのではないだろうか? そう…引き上げる筋力の衰えで、アーチが下がり、そして横幅が広くなっていく…そして固まる。

 お気に入りの靴を履くために、足の裏でさえしなやかでいたい。構造の美しさは、機能の効率性にも繋がるから一石二鳥だ!

ということで、とても簡単な足の裏のリリース方法をご紹介。腱も筋肉も固まってしまって、よって骨も固まってしまった場合はいくら筋力で引き上げようとしたって引きあがらない。まずは、構造自体を柔らかくしなやかに、戻していこう。


How to release your sole of FOOT

1.自分の足の大きさに合わせた、適度な大きさのスーパーボールを使う。まず床に立って見て、自分の足裏の感覚を観察。

2.足つぼや足の裏をゴリゴリマッサージするのではなく(したくなるが)、3つのアーチを意識して、ゆっくりと踏み込んでいく。ペタンとしていた足の骨が、アーチを描いてボールを足の裏が包んでいくのを感じて。26個の骨を動かすイメージで。

3.終わったら、再び床に立って見て、一番初めと足の裏の感覚がどう変わったか観察。まるで植物の根っこが土から水を吸い上げるように、吸引する感覚が生まれたりしただろうか?

4.足裏のサイドのアーチを作るときに注目。赤丸印のMP関節、骨のポコポコがちゃんと出てくるか?なかったら横アーチが落ちて足が横広がりになり始めているということ。

足底筋膜を引き上げる、土踏まずを作るワークなどは「感じるmodule」で行います!通常クラスでも是非どうぞ。