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感じることはなぜ大切?〜目の前のその人に自分の声を届かせる方法ステージを数倍楽しむ方法〜

片目から涙が出ちゃう?

呼吸と声のレッスンを再開して感じたこと。

  

ここ最近、「呼吸と声のレッスン」を再開していて、これはこんなにもカラダの感覚を研ぎ澄ますのにいい方法だったかしらと再確認しています。でも、正直言って、まだ私のレベルでは、発声というよりは、声とも音とも言えないような唸り声、「Moooooooo」と唱える、あるいは轟かせ続けているだけ。自分的にはうなぎっぽいなと思っています。うなぎって鳴くのでしたっけ?   そんなうなぎのうめき声でも、それでも、私の体の奥深くで、骨や内臓や器官に響いていくのがわかって、あ〜〜私のカタチってあるんだなと…..そうそう、それはまるで内側から自分の存在を確認していくような作業で、思わず片目から涙を流しています
 
その、発声までに至る前段階、カラダをリラックスさせるためのどうってことのない小さな動き…….揺らしたり、揉んだり、すり合わせたり、脱力したり、手当したり、急に静止したりする動きが、想像以上にカラダを緩ませてくれることに感動しています。
 
 

演者と観客の間に働く

目に見えないバイブレーション。

 
レッスンの合間に、先生が「演者と観客の関係」をお話しして下さいました。舞台の上の演者と舞台の下の観客の間に働く目にみえないバイブレーションとは何か? 例えば、混雑した劇場やうるさくなってしまった劇場、不快な気温などの環境で観客にストレスを感じさせることは、負のスパイラルを生み出してしまうそうです。ストレスを感じさせることとは、すなわち緊張をさせること。なぜなら緊張すると感覚が鈍るから。人間は力みが抜けてカラダも心もほぐれると情報が伝わりやすくなる。すると耳だってよく聞こえるし、目だってもちろんよく見える。そうしたら、一生懸命聞こうとしなくても、音や声はするりと聞こえてくるものなのだそうです。カラダの準備さえできていれば….
 
ということは…..演者は素晴らしい演技や歌を披露することも大事だけど、何よりも、観客をリラックスさせること大切ということですね。また、観客だって受け身だけでいる必要はないですよね。チケットの値段分、いや値段以上にその時間を楽しみたいと思ったら、何よりも自分がリラックスすればいい。音は「聞く」だけではなく「聞こえてくる」ものなんだとわかると、聴く方もさらにリラックスした気分でよりいろい感受性を働かせることができるものです。
 
 

日々の生活にも応用したい、

感じる力、感じさせる力。

 
 
私たちの日々の生活にも、この目にみえないヴァイブレーションは起こっています。例えば、目の前の人に声を届けたいと思ったら、大きな声でがなりたてるより、まず相手をリラックスさせた方が早い。自分の失敗に落ち込んで、萎縮して、肩をいからせ、横隔膜が引き上がってしまった可哀想な部下に怒鳴っても仕方ないんです。何故なら……聞こえていないですから。本能である防衛反応で、体と心を閉じで、感覚を鈍らせて、なんだかすごく嫌だったなという感情のみを記憶させてしまうのではないでしょうか? 自分に取っても怒鳴らなくていいのはメリット。何よりも自分のエネルギーを無駄使いしなくていいのですから
 
大きな声を出すよりも、理論攻めするよりも、まずは相手も自分もリラックス。お互いのエネルギーはヴァイブレーションとして伝わります。どちらの立場に自分がいたとしても、まず、自分がリラックスしなければ、相手を誘導できません。あなたのリラックス方法はなんですか? ストレッチ、ヨガ、運動、瞑想…そして呼吸…..ボディチューニング®のトレーニングコースは , 回復するモジュールmodule3(お盆に3dasyのコース開催)で、深くそのお話ができるといいなと思っています。 日々の運動の後、リラックスしたことを感じたら、ぜひ、1分でも2分でも立ち止まって感覚がどう変わったか体の中をリサーチしてみてくださいね。それが「はじまり」です。
 
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先日、クライアントさんが出ている舞台を観に行きました。もちろん幕が上がる前に、呼吸してプチ瞑想してとにかくリラックスにつとめてみました。うん….なんだかやっぱり、自分の感覚が研ぎ澄まされているので、いつもよりもより細部をディープに楽しめたような気がします。何よりも……聞こう、観ようとせずに、聞こえてくるもの、見えてくるもの…というスタンスで楽しめたのでいつもより疲れなかったかも。3時間でしたけどw ぜひ、皆様もやってみてください。