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ボディスキャンを担当します❤️@お灸教室

忙しい生活の中で陥る罠。

自分と自分のカラダから分離してしまう?

ハイテク(hight- tech)で、そしてロータッチ(low-touch)な現代の忙しい生活のなかで、私たちは自分のカラダから、しばしば離れてしまうことはありませんか? そもそも「私たち」って何?という疑問にもぶつかりますが、噛み砕いて言うと、ここではマインド、頭、意識、でしょうか。頭とカラダが分離してしまうことです。

 

◯定例会議。朝からはじめて気づいたら夕方になっていた!

◯夢中になってゲームをしていたら、駅を乗り過ごした。

◯ランチを食べるのも忘れて、原稿を書いていた。

◯疲れているのに飲みに行く。

◯オーガニックフードやコスメを取り入れ、夜遊びでストレス解消しているのに、肌はカサカサ、生理も遅れていらいらする。

◯カラダが疲れているのに、頭が冴えて眠れない。

◯仕事着の白衣を着たら、38度あった熱も平熱に下がった。

◯クライアントさんに動きを見せるために、強調するために大きく動いていたら、知らない間に浮遊肋骨が剥離していた。

などなど、例をあげたら思いあたるものが無数に出て着ますね。最後の例は紛れもなく私です。どれだけ、夢中になってカラダの感覚が鈍くなってしまっていたのでしょうか? 痛かったけど、いい経験でした。

 

ボディチューニング、いや

ボディスキャンを知っていますか?

 結局、私たちは行き着くところまでいかないと、カラダに意識を向けることがなかなかできません。私のように肋骨を剥離したり、頭痛や、大きな病気、カラダが症状として大きな悲鳴を出してきて、初めて、ハッとしてカラダのことを考えたりします。こんなに頭とカラダが分離してまいがちな私たちに、とてもおすすめなワークがボデイスキャンです。 もっと早く、自分のカラダの状態に気づくことができたら、怪我も疲れも未然に防げたかもしれませんね。

 やり方はともてシンプル! まず、ほんのすこしの時間、例えば5分とか10分とかをこの時間に費やすことを自分に許すこと。何もしなくていい時間、あなたは作り出せますか? そして、自分のカラダを何もジャッジすることせず、心配することもせず、変えようともせず、ジムで追い込んで鍛えるようなこともせず、ただただ、そこに一緒にいるだけです。

 

くくくく….これが難しいw

 

こんなにシンプルなことが、なぜ難しいんだろうと、いつも思います。私はとにかくコントロールしたくなるんです。呼吸はどうですか?とガイドされると深くしたくなるし、背骨のカーブはどうですか?言われるとスペースを空けたくなるし、お腹はどうですか?と言われるとそこをストレッチしたくなる…..ただ、何もしないでいるということがこんなにも難しいなんて!という発見を繰り返しています。

 

あなたの頭をあなたの体の中へチューンする、

これがボデイスキャンです。

 

 まさにボディ&マインドチューニングといっても過言ではない、ボディスキャン。自分のカラダのパーツや呼吸に意識を向ける、ヴィパッサナー瞑想マインドフル瞑想への導入でもあります。外を向いていた自分の意識を、自分自身のカラダの内側へとチューニングし、自分がいまいる場所へとしっかりアンカーしてくれるのです。そう、あれやこれやと妄想したり、未来いや過去のことを心配したり、彷徨う思考をしっかりカラダというその場にとどめてくれるウエイトです。これは私たちの〈感じる力=感覚〉を高め、ごちゃごちゃとした思考を感覚的な経験に傾かせてくれます。

 カラダのパーツの微細な感覚を感じ取るには、まず、思考や感情など頭の中を鎮めること、自らの体の内側に静けさが必要です。ただ自分のカラダの今の状態に気づく、そして受け入れるということのチャレンジです。どうやって、be a bodyでいること、あるがままの自分でいることの経験とでもいいましょうか。

 今ここで起こっている出来事と出会えるのは、まさにその現実の最中を生きているから。もちろん集中力も養われます。沸き起こる感情や思考、感覚に気づき、ただ受け入れる。通り過ぎるのを眺める。別の何かが現れたら、またそれに従う。そうするうちに、ほんの少しずつ、今という瞬間に何が必要とされているかがわかってくるかもしれないですね。

 

3分で、どこででもできる

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土曜日のお灸教室では、自分のカラダの状況を感じるため、お灸前とその後に3分規模でやらせていただくう予定です。楽しみですね。お家でもできるので、ブログを呼んている方もやってみてくださいね。

(1)床に寝ても、座っても、椅子でも快適なポジションに落ち着きます。

(2)目を閉じたければ閉じで、開けたままがよければそのままで。どちらの状態でも、何もフォーカスせず、ふわっとやわらかい目で全体を見るようにしましょう。

(3)まず、自分のカラダ全体を感じてみましょう。自分のカラダの外側と内側の境界線を感じますか? 皮膚と空気の触れ合う面はどうですか?床や椅子との触れ合う面はどうですか? 髪の毛の先端を感じますか?

(4)いま、どんな呼吸をしていますか? 冷たい?荒い?スムース?早い?ザラザラした感じ?温度は? 質感まで感じでみましょう。

(5)足の先端からスキャンしてみましょう。パーツに意識を向けて行きます。足の裏はどうですか? 足の甲はどうですか? 

足の指→足の裏→足の甲→かかと→ふくらはぎ→太もも→ヒップ→付け根→下腹部→お腹→腰→背中→肩→胸→片腕ずつ、鎖骨、上腕、前腕、手の甲、手のひら、手の指→首後ろ側→喉→あご→口、頬、目、額、後頭部、頭頂部……..

スキャンはただただ、観察するように。何も変える必要はない、ただ、ただ、そのままを感じ取るだけです。

(6)カラダを一通りスキャンできたら、あなたの意識をカラダの中すべての沸き起こるセンセーション(知覚)に向けましょう。そしてそこで起こっている感覚を優しく見守りましょう。さらに、呼吸にも意識を戻して、一回一回の呼吸でカラダ全体に息を吸い入れ、また完全に吐き出してみて、何が起こるかを味わってみましょう。

(7)しばらくの間、このカラダ全体が目覚めた状態で休みましょう。それから伸びをしてゆっくりと瞼を開けてみましょう。もし、このカラダ全体が覚醒した感覚が気にいったら、この後の日常生活や動きの中でも、これが生きて行けるように、意識してみましょう。