千紗さん施術と映画「レディバード」がかぶった件。
ボディチューニング の8月の「触れる」moduleに向けて、日々、打合せと実験を繰り返す私たち。昨日は、我がスタジオas・i ・am/apartmentでも活躍する安西千紗さんに誰にでもできる簡単なクラニオセイクラルを教えていただいて、お互いにやりあいっこして体感したことを言葉にしたりしていた。(本当に真面目な私たち!)
一応、思い思いのムドラ(手印)でポーズを取る私たち。ワークショップでもこの辺り、お伝えする予定!
何をしたかというといたってシンプル。施述をする人をgiverと呼び、受ける人をrecieverと呼ぶとする。recieverが床の上に仰向けに寝て、そのかかとの下にgivergが手のひらを置く。つながっているのはreciverのかかととgiverの手のひらだけ。giverは持ち上げたり動かしたりなど、何もしない。ただ観察するだけ。
まず私がreciverになり、体験した。初めはドキドキしながら千紗さんの声がけ通りにかかとに気持ちを向けた。まさにPay Attention. そこを感じよう、集中しよう、と思うと私はとても緊張してきて発狂したくなる傾向にあるので、そうじゃないよねと思い直し、リラックスする方向に重点をおいた。ふと…..私の趣味・瞑想の効果が出ているような気がした。リラックスしたままPay Attentionが前より上手になっている。そしてすぐに千紗さんの手のひらの暖かさに気づき、それがかかとからずんずんと自分に伝わってくるような気がした。そしてずいぶんとまあ、自分の足首が冷えていたことにも気づかされた。
giverの手の平に置かれた自分のかかとに注意を注ぐ…….気持ちが外に飛んだら、またそこに戻る…..それを何度も何度も繰り返していくうちに….そうそう、本当は気持ちが飛んじゃいけないんだけど、きっと0コンマ何秒という早さで、私は最近見た映画「レディバード」を思い出した。サクッと調べたら、アカデミー賞では5部門にノミネート、ゴールデングローブ賞は作品賞と主演女優賞を受賞、各映画賞で述べ100部門を受賞し191部門にノミネートと、絶賛で迎えられて….ってすごい。監督のグレタ・ガーウィグが同脚本と主演を務めた映画『フランシス・ハ』が好きだったから見てみた。
蓋を開けてみたら….思春期の女子高生が平凡な故郷の田舎の毎日に飽き飽きして都会へ向かうため家族との別れという…母と娘の愛についてのお話だった。王道のストーリーに、私、共感できるかしらんと一瞬不安がよぎったが意外にいけたのは、娘が嫌気がさしていた故郷サクラメントは、私も高校1年生の時にホームステイしたことがある場所ででなんとなくあの何もない感じはわかるし、彼女が通っていたカトリック系の学校も…まあ、私もそうだったのでちょっとその不自由なエッセンス もわかる。反抗心を持ちながらもシスターにはちゃんと多少なりともの敬意をもっていたところも共感できてしまったりw
シスターに呼び出され、問い詰められ、
「あなたはサクラメントをとても愛しているではないか!」的なことを言われる。すると娘は、まあ少し遠慮がちに、言葉を探しながら
「私が??いや、多分、Pay attention 注意を向けているだけです」というとシスターは
「Don’t you think maybe they are the same thing? Love and attention?」愛と注意をむけるということは、ほとんど一緒だと思わない? と答える。
シスターはいつだっていい事をいうんだよ。
映画館を出た後に、私はこのセリフを速攻携帯にメモっていた。心に刺さったのだろう。LOVEとPay Attentionは同じことだという洞察はとてもいいアイディアだとその時に直感で思った。
そしてクラニオセイクラル実験を体験して、心の底、いや体の底のかかとからそうだと実感した。私が自分自身のカラダ、かかとに注意を向けたことは、自分自身を愛おしいなと思って受け入れたということ。
すると、うねうねとエネルギーの流れが動き出して、私のグネッとねじれていた左半身にエネルギーのようなものがどんどん流れ始めた。自分のカラダに備わった調整力、チューニング力がどんどんと動き出す。
自分の内なる力を知ることほど、ワクワクすることはない。その経験を一人でも多くの人とシェアしていきたい。でも、失ってから初めてそれを気づくという残念なパターン、娘のパターンも嫌いではない。どちらかというと私はそちらのタイプだから。