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ボディランゲージは最強のコミュニケーション。快適な座り方~骨盤後傾タイプの方へ~

 

コミュニケーションの中でも

ボディランゲージは最強のフォームだ。

ところで、この愛くるしい熊を見て、どんな印象を持つだろうか? こんなタイプの方、人間でもいるだろう。私の推測では…

優しいタイプの人だろう。いつも自分の意見を他者より遅れて言うタイプ。目の前の世界と、自分の間には、やや隔たりがあって、本当に欲しいものがあっても、すぐには手が出ない、出遅れる、良くゆえば奥ゆかしさがある。いわゆるソーシャルディスタンスはちゃんととるタイプ。防御の姿勢が取りやすいので警戒心が強いのかも。腰が立たないと言うことは、行動もゆっくりめで落ち着いているが、なかなか動き出さない頑固さも。下半身がどっしりしっかりしているので、女性性が強い…..etc….

 

パッと見の想像でしかないが、妄想ではない粋だろう。昔から姿勢がその人の精神を表すなどと言うが、この仕事をしていると、その人の体から言語化されていない多くのメッセージをキャッチする。

その人がどのような姿勢でいるか(存在しているか)と言うことは、その人、そのものを表している。疲れている、イライラしている、老けているな…….あるいは、自信がみなぎっているな、内側からポジティブヴァイブスが出ているな……….さあ、あなたはどのように見られたいだろう? 姿勢が変われば、それはチョイスすることができる。

 

ブランケットやクッションを使って

座面を高くする。

先日は、あぐらを書いたときに太ももが広がりやすく骨盤が不安定な方への座り方を書いた。ということで、今日はその逆、座った時に、骨盤が後傾してしまうタイプの方へ。ハムストリングやヒップ周囲が硬い方、クマのぬいぐるみのように骨盤が後ろに落ちてしまうタイプですね。男性に多いかもしれない。

 とても簡単だ。そう、ブランケットやクッションを使って、座る場所を高くすること。クッションでもいいが、ふわふわしていると土台からして不安定になってしまうので、固めでそして床に平行になるものがいいので、私はブランケットを折りたたむことをお勧めする。 床に座る座位のポーズは、実はとても難しい。お年寄など、床に座るよりも椅子に座る方が簡単だ。背中やお尻、足の裏側….カラダの背面がかたくなり、上に体を引き上げている腹筋が落ちてくると、床に座ることがだんだん辛くなる。

熊さんも辛そう〜〜。

でも、椅子に座ったら、ちょっと楽そう。

さてさて、ふざけていないで本題に。座面を高くして、ニュートラルポジション(正位置)をとるときの目安、そしてカラダにどんなことが起こるかを考えよう。

 

頑張らないでも自然と背骨が上へと伸びる、

それが骨盤のニュートラルポジション

正しいアライメントが取れれば、自然と背骨が伸びるようにそもそもカラダはできている。頑張って、無理して伸ばさなくても自然に伸びる感じだ。言い換えれば、猫背になっていたらそれはもう、カラダの自然なポジションから逸脱していると言うことだ。

まずは、ちゃんと姿勢を正して座れること。それができて、エクササイズとして展開していく場合。たとえ前屈をするとしても、まず背骨は長く伸びること重要だ。熊のように猫背(熊背か?)のまま、肩が上がったまま、無理やり前に前屈をしても、首の後ろと背中の上部が伸びるだけだ。筋肉にとっての一番のダメージは、伸びきったまま負担をかけ続けること。この状態で前屈していると伸びないどころか、いつか背面に負担がくる。正しい前屈は、背骨のもっと下の方まで、ヒップそして太腿裏のハムストリングを伸ばし、しっかりお腹のインナーマッスルでもある大腰筋は使って行きたいのだ。

今日のストレッチは、ぜひ、座面を高くしてトライしてみよう。