〝感じる〟ことはなぜ大切?〜童話の1ラインみたいに〜
この問いには、100通り以上の答えがあるかもしれません。いや100通りの答えを探していくのがBody Tuning® associationのすべきことだと思っています。では、今日は何をポイントに探っていきましょう? 例えば、まだ幼い子供には何と説明できるでしょうか?痛いとか、熱いとか、むずむずするとか、感覚という言葉の意味は知っている子供です。
「カラダの中で起こっていることは、目に見えない。
だから感じるしかないんだよ。」
苦しまみれにこう答えてみます。なんだか『星の王子さま』の一節に出てきそうなフレーズですね。でも…よくよく考えてみると….それの何が悪い? むしろ宇宙の真理じゃないの?という気になってきました。
実際、私たちのカラダの中は、見えないどころか触れることができない部分の方が多いです。心臓などの内臓、血管、筋肉も触れられるのは外側のむしろ皮膚だし、骨は皮膚の外から握ることはできる部分もあるけど、直接は触れません。解剖学の図に載っているものだけではありません。たとえばサンスクリット語でいう「プラーナ」と、中国で「気」、またはタイマッサージで「セン」と言われるものは非常に似ています。これらは目に見えない気(energy)であり、その流れはそれぞれ「ナディ」や「経絡」と呼ばれます。またその気(energy)を効率的に凝集させた「チャクラ」「丹田」の存在も、もうすっかり定着しています。そんなものは感じたことない? という否定派の方も、毎日の挨拶「お元気ですか?」「いや元気じゃないっす」を言い換えてenegy levelがlowですよと言ってみたら、感じることができるはずです。各種ボディワークやトリートメントは、自分のカラダを自らが動かしたり、他者(施述者)に委ねて揺らしてもらうことで、筋肉の緊張をゆるめ、血液・リンパ・気の流れを調えること、と言えるかもかもしれません。動きは呼吸も含みますね。
(12本あるmeridian line経絡図)
コントロールフリークにならないために、
目に見えないカラダの内側に委ねる。
上の話の逆を言えば、体を動かして内部のいろいろなものを循環させることによってenegylevelをhighにする…..それがボディチューニング®の一つの側面であることがわかりました。目に見えるカラダの外側は筋肉や骨でかたどられたもので、一般的にトレーニングというとそればかりに気持ちが持って行かれてしまいがちですが、ボディチューニング®ではそれをモーションと呼んでいます。惰性や習慣、勢いでただ動くということとアクション=感じながら正しく動くことの違いを、素晴らしいトレーナーは伝えなくてはなりません。偉大なるヘミングウェイでさえこう釘を刺します。“Never mistake motion for action.”(ただ動くというのとアクションを勘違いしてはいけない)。
それはなぜか???
「立とう!」と自分に言って即座に立ち上がることはできますが、「唾液を出して」とか「膵臓を動かして」とか「ホルモンバランスを整えて〜」とカラダに命令してもそうなってくれないのが現実です。私たちのカラダには意識で動かせる部分と、無意識で動いている部分があるのです。意識的に動かせる部分が表面上の筋肉や骨などどしたら、後者は内臓、自律神経、免疫系、内分泌(ホルモン)系、脊髄反射系など。呼吸はどちらも可能です。無意識で動かしているものは、ほとんど私たちの目に見えないものですね。でもこの無意識のオートマティック機能があるからこそ、私たちは、寝ている間ででさえ変化している、カラダを回復させて次の日の活動に備えているのですね。まさに、無意識の時にも私たちは生かされているのです。
そうでした……
星の王子さまも物語の中で語っていましたね「〜L’essentiel est invisible pour les yeux〜大切なものは目に見えないんだよ」って。
もとい。小さな子供たちへの答えです。
「カラダの中で起こっていることは、目に見えない。だから感じるしかないんだよ。そして、目に見えないものこそ大切だ…って星の王子さまも言っていたよ。」
ボディチューニング体験会1 day class&説明会を5/22に予定しています。
一人でも多くの方にお会いできたら嬉しいです。