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伸ばす前にまずはめよう!股関節のいいバランスとは何か。

 最近、鼠蹊部がとても気になる…..ということを、ここ数日は私の働くスタジオ as・i ・am /apartmentのメルマガでも伝えていた。ということで、今日の土曜日のグループクラスは

 

伸ばす前にまず、はめよう!

股関節のGOOD BALANCEを知るクラス

というテーマでクラスを進めてみた。

 長年、股関節周囲を伸ばすことをヒップオープニングという言葉を使用していたが、これには誤解があったなと反省している。例えば、私個人の話。あぐらをかいた時も、妙に太ももは開く(外旋。バレリーナのようにturn outすること)が…..長時間になると、次の日になんとも言えない違和感が出る。 瞑想の合宿、そして、自分が行うボディチューニングのコース(座学は、3日間、あぐらをかいて話しっぱなしなのだ)が終わると、股関節周り、仙腸関節、腰椎下部の調子が悪い。外旋しすぎて、ヒップソケットから大腿骨(太もも)はみ出ていたのだ。激痛ではないのだけれど、なんとも言えぬ鈍痛、いやどんよりとした感覚が続いたりしていたのだ。

                            

ヘルシーな股関節とは、

一方向だけに開くのではなく(外旋)

その逆の方向(内旋)にも動くということ。

要はバランス。

 
 本当の意味で股関節が柔軟であるということは。、やたらと外旋しやすいことではなく、同じように内旋もできるということ。その逆も然りだ。そしてその太ももの骨を外旋したり内旋したりする前に、しっかりやらなくてはいけないことがある。それは、太ももの骨=大腿骨をしっかりと股関節にはめること。特に外旋傾向にある人は外れがちだ。大腿骨をしっかりと股関節にはめずにこういった伸ばしたり、開いたりするエクササイズをやっていたら要注意。言い換えたら、これらを行って、股関節や腰椎下部や仙腸関節に違和感が出た人は、はまっていないのかもしれない。
 
 
 

より大きく動くことが、いつも正解ではない。

 

   もし股関節をあまりに開きすぎているならば、股関節とその周囲の筋膜にtoo muchな動きを生み出すため、良くない。ある時はスタビリティ=股関節の周囲の筋肉の強さが必要だ。外旋させることだけにフォーカスしないべきだし、例えば….歩くときに骨盤を安定するために外転筋を強化するとなども重要だ。よくある喩えだけれども、オーケストラの指揮者になったと思ってほしい。交響曲を美しく奏でるためには、ヴァイオリンのみを優勢にはできないだろう。ハーモニーを奏でるためには、チェロもヴィオラも必要だ。大きな音を出すことが、いつも正解ではないように、より大きく動くことが、必ずしも正解ではないのだ。

   ポーズを深めるということは、筋肉や柔らかい筋膜をストレッチすることだと多くの人が思っている。しかし、同様に関節内部でも起こるべきダイナミクスがある。大切なのは、実際に関節の中で何が起こっているか、ちゃんとそれを感じられること。その繊細さを養っていくこと。股関節の中で何が起こっているかと言う詳細に深く意識を向ける必要もあるし、同時にズームアウトして、姿勢や呼吸を保つためにカラダ全体を感じる。ズームイン&ズームアウトの繰り返し。だから仕事や夜ご飯のメニューなどに気を散らしている時間は皆無だ。レッスンの終わった後は、いつも頭が空っぽだ。
 
 動きが小さくてもできることをやってきたいと思う。それには自分の感覚を養うしかない。ズームイン&ズームアウトの調和。それには最大のご褒美が待っている。おばあちゃんになった時もできて、それなりに動けて、毎日が楽しくなればSO HAPPY !