北風に襟を立てたくなる夜に。寒いということがストレスになる理由。
ここ数日、グッと冷え込んできました。といっても、まだまだ許容範囲、秋の気候ですが…. こんな時こそ、夏気分が抜けなくて薄着でうろうろしているので体が冷えやすい。風邪をひきやすい。ということで、今夜は、なぜ寒さがリラックスの敵になるかという話。
寒くなると血管が締まる
寒くなると、体の熱が大幅に奪われ、体温が下がり代謝も落ちてしまうので、熱が逃げないよう、すぐに交感神経がONになって働き始めます。ご存知の通り、交感神経は私たちを活動的にする神経で、その役割の一つに血管を縮めるという働きがあります。血管が縮まると血流が少なるので、皮膚の表面を流れる動脈が収縮し、流れる血液の量が減るので放熱が抑えられるというわけです。皮膚はラジエーターのような役割をしているのですね。だからリラックスができない……
寒さは体をも縮こまらせる
動物の毛をイメージすると分かりやすいですが、人間にも立毛筋という毛をたてる筋肉が残っています。鳥肌が立つというやつですね。
しかし、寒くなくてもこの立毛筋が収縮することがあります。それは、恐怖を感じた時、ファイトor フライト反応(闘争 or 逃走)が起きた時…..どれもストレス反応なので、これに対処しようと交感神経が優位になって、血管を収縮させ、さらにこの立毛筋も収縮させます。すると寒いわけでもないのに、体温が下がったわけでもないのにあのゾクゾク感がが生まれます。
このように寒さやストレスに直面すると、私たちのカラダは放熱を防ぐために身を縮こまらせます。身構える…まさに防御の大勢ですよね。なぜかというと、ラジエーターとなる皮膚の面積=カラダの表面積をなるべく小さくしたいから。表面積が小さいほど、放熱が防げるから。同じ体積でも最も表面積が小さい形は球なのだそうです。すごいですよね、猫も人間も、本能でそれをやっている….だからリラックスできない
リラックスするためのヒント
温かい肌は、リラックスを誘導する視床下部前野を刺激する。
快適で、温かい部屋、そして洋服やブランケットでしっかりとカラダを覆うこと。
Stay warm and get some rest.
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