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背中に「呼吸」を吸い入れよう。

ライフワークや仕事の時間、

あなたはどんな姿勢を長くとっていますか?

 

 先日初めてレッスンに来てくださった方がいます。子供の時から乗馬をやっていらっしゃり、そしてそれを今現在も続けていて、しかし、オフィスワーカーとして病院勤めするという生活もあり、その両立に苦戦しているというお話でした。はたから聞いていると、自然と都会と理想のデュアルライフですが、あまりにも両極端な振れ幅や移動は…カラダにとってはやはりインパクト、衝撃になりますものね。その両極の移り変わりのチューニングに、体と心を見つめ直したいと思われた彼女に何が協力できるかしら….と、一緒に動きながら考えました。

まず、乗馬というと、前に向かって進んでいくスポーツですよね。と、あまりにも当たり前なことで恐縮ですが、馬はまっすぐ前に向かって、ボディも正面に向けて進んで行きます。スビードが出たり大きな動きになればなるほど、上半身は前傾し、肩が前に入るのかなと、ど素人ながら想像しました。サーフィンでもバイクでも、前乗り系のスポーツでみんなそうですよね。そしてまた、一方のオフィスワークはパソコンの時間が長いとのこと。作業が長くなる、集中が深まって来るととどんどん、目が画面に近づいて来て、これも一種の前乗り系。自然の中でも都会でも、この姿勢をニュートラルに持って来るのが、体の負担軽くするのではないかと考えました。

 

自分の本来の呼吸を取り戻すために、

背中に息を吸い入れよう。

 ストレスや緊張、集中している時、そして頑張れば頑張るほどそうなのですが、胸をドン前に突き出し、体の表層部の筋肉を固くしています。この軍隊みたいな戦闘態勢をいい姿勢と誤解している人が多いのも事実です。これは、交感神経が興奮した結果です。それを鎮める呼吸法の一つを今日はご紹介します。

こちらの動画は、ボディチューニングのワークショップの感じるモジュールから。参加者の妊婦さんにモデルになっていただきました。妊娠中はお腹や胸がどんどん大きくなり、重心がどんどん前に、体が前傾していくのでとてもおすすめですよ。動画は座り方の説明のみで切れてしまっているので、以下、言葉でフォローしますね。

(How to do)

1.ニュートラルポジション(正しい姿勢)で座る。動画のように坐骨の下にブランケットを敷いて高くすると、股関節やハムストリングにチャレンジのある肩も座りやすくなる。椅子に座ってもできます。

2.肩甲骨の下角

に、引っかかるように、ヨガブロックの位置を奥。壁と背中の間にぴったり挟むような形で。 肩甲骨の下角を背骨に引き寄せて下げる。そうすると、逆に鎖骨ぎゃ胸の前側は開いて、肩先も横に開く。動画には置いていないが、仙骨の後ろにもう一つヨガブロックをおくと、骨盤の位置がニュートラルに来やすいかもしれない。くれぐれも仙骨を壁につけて、反り腰にならないように。

3.肩甲骨の裏のヨガブロックに向かって、大きく呼吸を吸い入れ、体の姿勢をニュートラルに保ったまま、完全に息を吐き出すことを繰り返す。

 

(期待される効果)

背中に呼吸が入れられるようになると、背面の筋肉の緊張が緩み、自律神経の副交感神経が刺激されます。リラックスするための神経で、頭の回転を下げ、消化吸収を促進します。頑張っていた戦闘体制からレストの状態へのトランジションを行います。

 

乗馬の彼女も、妊婦さんだったしほさんも、終わったあとは「気持ちいい〜〜〜」と叫んでくれたのを覚えています。本来の自分の呼吸に戻れたのでしょうね。私個人の経験として言えば、これをしたあとは、目が後頭部似合ってそこから前を広く見ているような感覚になります。いつもは、何かを探そうとか見つけてやろうとか….,そんな前のめり、前乗り系の感覚が強いのですが、ふと後ろに引き気味になって。 なあんだ、そういうことか…って、答えが、前から歩いてきて私を探してくれるような気になります。皆さんはどうですか?