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ボディスキャンで頭の中のおしゃべりが止まらないタイプ。(その2)

 昨日はボディスキャンで寝落ちしてしまう時に、カラダの中で起こっていることと対処法について書きました。今日はボディスキャンやシャヴァアーサナ(屍のポーズ)、あるいは瞑想中にあれやこれやと考えが頭の中に浮かんできてしまうことについて考えたいと思います。多くの人の悩みですよね。いや、ほとんどの方がそうなのではないでしょうか? 

 

そもそもの思い込みを取っ払おう!

それも一つの「受け入れ」になる。

 今、悩みと書いてしまいましたが、そもそもそれって「悩み」なのでしょうか? 私たちの中の思い込み、例えば「瞑想とは無になること」「考えることは良くない。集中してないからだ」という前提があるからこそ、いわゆる雑念は悩みになってしまいます。でも、本当にそうなのでしょうか? もちろん無になる瞑想もあるかもしれません、でもそうではない瞑想もあります。そして何よりも、今やっているのはボディスキャンです。ボディスキャンは頭ではなく、自分のカラダでカラダを感じること、観察することです。ただそれだけ。思考することにいいも悪いもありません。ただ、雑念まみれの自分を観察すればいい。それも一つの、自分を受け入れるという行為になります。

 

さあ、ボディスキャンを始めようと、平らな床に横になった瞬間に、いろいろな考えが浮かびます。「リラックスしなくちゃ」「ランチに何たべよっ」「肩がやっぱり痛いんだよね」「ブルックリンは今何時だろ?」「家の鍵しめたっけ?」「やだっ、私、いびきかいちゃった?」………次から次へと起こる頭の中のおしゃべりに、驚くかもしれません。昨日書いた、競走馬が急に手綱を引いて止められた状態です。カラダ(外側)を急に止められても、アタマ(内側)は急には止まれず、むしろ、大きな刺激が体に起こらない分、日常生活では気づけない、自分の頭(内側)の中の動きやおしゃべりに気づきます。

 急に止められた競走馬にはものすごいストレス(衝撃)がかかります。だから、ディープなリラクゼーションにアタマが抵抗するのは当然のことなのです。「雑念にまみれるのは当然のこと」。そうあなたの思い込みを書き換えたらどうですか?そんな自分を受け入れたら、一つ、ストレスは減りそうではないですか?

 

注意の妨げとなるものは、

様々な形で現れる

 思考だけではないですよね。イメージ、感情、心の痛みやカラダの痛み、明日のスケジュール、私たちの気をそぞろにさせるものはいろいろな形で現れ、それがぽわぽわぽわっと漫画の吹き出しが2つも3つも空に舞うように発展していく。たいてい一つ気を取られると、3段論法ばりに発展して行きます。判断して、解釈して、誰かと比較して、それを未来に投影して…….大変なことに!!!

「寝ちゃった!私ってなんてヘマなの!」

「隣の人はちゃんとできてる。っていうか私だけできていない!」

「こんなんだからきっと明日のオーディションも失敗するんだわ」

「って、こんな事考えてるからイライラするし。

もはや残りの人生ずっとイライラしっぱなしなのかも」

 

汗。汗。汗。なんと激しい負のスパイラル。不幸へダイブの三段論法と名付けたくなりますが、他人事ではない気がしませんか? 私にもあります。きっと誰の中にもこんな思い込みトラップはあるのではないでしょうか? 考えることは自分でコントロールできません。だから、自分の考えを責めるのは時間とエナジーの無駄。私たちにコントロールできるのは、浮かんだ考えをどう処理するのかということだけです。

善悪の判断を下さずに、ただ、客観的に眺めて正しく認識する。

〜ただそのことに気づいていればいい〜

これのみ。

 

ボディスキャンはトレーニング。

繰り返すことでもたらされるギフトは?

 ということで、ボディスキャンは、結局、「ただ気づいて、コントロールを明け渡す」という究極的な練習です。私たちはなんでもコントロール好きです。自分のカラダなんてもちろん思い通りに動かしたい。でも、時事実は違うので、その病から脱するために練習するのだと思います。 事実と違うことをするのは抵抗、抵抗するからストレスが生まれる。ストレスを減らしたいのであるならば……抵抗しない=受け入れる ということです。

 でも、ご安心ください! ボディスキャンで得られることの一つとして、「やり直せるんだ」という安心感は大きいと思います。そう、何度でも。 考えが飛んでしまったら、そんな自分に気づいて、ただただ、また呼吸に戻ればいい。スキャニングしているカラダのパーツに戻ればいい。ただそれだけです。大人になってからこんなこと言われたことあります?「失敗していよ。何度でもやり直していいよ」って。私たちが生きている社会は、常に生産性とかスピード感が求められ、ほぼ毎日、失敗ちゃった人がテレビで謝罪している……… それは、失敗の許されない社会という大きなメッセージがあるかなという気がします。でも、それも事実じゃないですよね。失敗しない人生なんてきっとないですから。

 そして、意識がさまよっては戻り、さまよっては戻り、を繰り返していると、だんだんと頭の回転がゆっくりとなりおさまってきます。これがリラックスへの入り口です。飛ぶ回数自体も減ってきます。安心しながらもじっと動かないでいられて、そして呼吸が次の瞬間へとあなたをゆっくり運んでくれることを信じていられるはずです。思考と思考の間の、静かな瞬間を見守ることができるかもしれません。ゆっくりと時間をかけて。あなたの内なる静けさ、innner peaceに出会えたら……おめでとうございます。自分のカラダの内側にチューンインできて、リストアのはじまりです。

頭の中のおしゃべり、もう気にならなくなりませんか?

  (お知らせ)

こちらのボディスキャンがじっくり体験でき、自分でしっかりと体を回復させるクラスを来週の12/28&29日に行います。初めての方も、ぜひいらしてください。

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