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ストレス0ポジションを探せると救世主になれる!と思う。

鳥取の三朝温泉病院で出会った、鉱泥湿布。

 先日、初めての鳥取への旅に行ってきた。目的のほとんどない旅。いや、温泉マニアとしては一度、放射線ラジウムが分解して生じるラドンで有名な三朝温泉には行ってみたかったので、宿泊はそれ目的で。入浴しても吸っても飲んでもカラダにいいと言われる三朝温泉だが、もう一つ昔から伝わる、鉱泥湿布という療法を体験した。

 病院で本格的に提供されるこちらのメニュー。三朝温泉の粘土質の温泉水をこねて練り合わせた泥をタオルでくるみ、患部に当てるというもの。80度くらいまで温かくなり、市販の湿布と比べて水分を含んでいるので温熱効果が持続しやすく、30分程度の施術で関節や筋肉の痛みを取る効果が期待できるとか。 温泉に長く入ってるのは全身、心臓にも負担がかなりかかるので、患部を直接、そして穏やかに長く温められたことはすごくよかった。詳しくはこちらで。

 

救世主になれるのは、心地よいポジションを作れる人。

 アイスノンみたいな形の泥の塊はに2つ配布される。ということは当てていいスポットは2つのみ。ものすごく悩んだが、仙骨と頚椎にあてること決定。…..素人の私はうつ伏せになって仙骨の上と、首の上にあてた。やっている間に何度か看護師さんに、「大丈夫?」「苦しくない?」と様子を見にきていただいたのだが、全然大丈夫です!と頑固にも姿勢を変えないこと10分……で…..ちょっと辛くなる。息が…..。仰向けになってみたいです〜と提案して、目玉焼きをひっくり返すかのごとくup side down。そうしたらあら不思議。自分の体重が加わるので、泥枕と患部のフィット感が半端ない。そして看護師さんは、すかさず、いい感じに私のカラダがインクラインになるように、頭の下の枕を高くしたり、腰が反った部分にタオルをくるくるして入れてくれたりして、カラダとベットやタオルとの隙間がまるでなくなるようにセッティングしてくれた。そのし瞬間ふと…..

「これって、リストアティブヨガ(回復のチューニング)のセッティングじゃん☝️」

と、我に返る。潰されたカエルのように苦しかった姿勢から救ってくれた看護師さんが救世主に見えた。熟練の技は素晴らしい。その人の、その時その瞬間に、一番心地いいポジションを引き出せる仕事とは、なんと素晴らしいのだろうかと感動する。

 

楽ちんで快適な姿勢が、リラクゼーション反応のトリガーになる

ハーバート・ベンソン著の「リラクセーション反応」によると、ストレス下に置かれた時には、闘争・逃走反応が私たちの体の中で起こるように、リラクセーション反応も様々な方法を使って自ら引き起こすことができると提案している。その4つの基本要素とは….

 

1静かな環境
2心を向ける対象….音、言葉、文、祈り、など
3受け身の態度
4楽な姿勢
 

最適なポジションを作るのはもちろんこの4にあたる。1と2は、病院のすぐ目の前の風景、以下の写真を見ていだただければバッチリ。風の音やカエルの声、自然音にずっと心を向けていられた。そして問題の3…..はじめは、自分でいい姿勢を作ろうと頑張ったが、諦めて看護師さんのいう通りにしたら、とてもリラックスできた。笑。リラックスするときは、意地を張らずに人にいろいろと委ねることが大切だ。

 体が楽なポジションにいる時の、心の状態とか感情も覚えておきたい。自分にとってのストレス0の状態をできるだけ多く体験して、そしてカラダで思い出せるようになっておくことが大切だ。自分の中のストレス警報目盛りを作っておいて、そこからずれてきたらチューニングすればいい。人様にいいポジションを作れるようになるにも、まずは自分が経験してから。子供や恋人、大切な家族、介護にも役立つ技術だと思った。

家族の一人にそういう人がいるファミリーは幸せだ。

 

回復のチューニングクラス 

奇数週水曜日夜 @as・ i・ am/apartment