肩甲骨浮き出てる?飛べない翼のしまい方~その①~
カラダを動かすことがレギュラーになってきて、モーションよりもアクションを!を求める域になってきた方達へ。自分の肩甲骨の動き、どうなっているか意識したことがありますか? 見えないしね。正直いって難しいですよねw
美しい肩甲骨ってどんな状態?
美の価値観を問うてみよう
まず、その前に「肩甲骨への美の価値観」というのものを検証したいと思います。背中美人になるために天使の羽を作ろう…などどいうメッセージや、背中の大きく間ドレスを来た時に、肩甲骨がはっきり見えるようになりたい!という声を聞いたりすることがあります。これもちょっと前の話になるのかな。美の価値観にも健康的であることを求められるようになったいまでは、さすがに減ってきたような気がしますが、それでもまだちらほら……。かなりほっそいSKINNYなモデルを使用していた頃の昔のVictoria’s Secretのモデルたちやバレリーナたちにも多く見かける、グキッと浮き立つ肩甲骨。その時はきっと細さへの憧れの象徴だったのでしょうね?でも時代も変わりましたw
みなさん、しっかりついてきてください!
実はこの飛び出した肩甲骨の状態は、翼状肩甲骨といい英語ではScapula Wingingなどど言います。確かに羽ですけど、天使の羽ではなさそうです。
翼状肩甲骨=Scapula Wingingとは、
どんな状態なのか?
肩甲骨を黄色く塗りました。肋骨の上に乗っていますね。でも骨自体はくっついていないので…..腕の力の弱い女性やダンサーなどは、肩甲骨が動き過ぎてしまう傾向にあります。肩甲骨はがしで肩こりを治す!などよく耳にするので、可動域があることがとても大切ということばかりが強調されてしまいがちですが、大切なのはバランスです。安定性と可動域。スタビリティとモビライゼーション。どちらもあることがヘルシーな動きには求められます。可動域を強調する傾向って、男性の整体師さんだったり(しかも結構年齢を重ねられてる…..)とかマッチョに鍛えている男性トレーナーの方が多いのかもしれませんね。その方たちにとっては柔軟性が必要だったから。
私は、腕の力がなく(かつて腕立て伏せできなかった。今もあまりしたくないw)、モビライゼーションがありすぎてよく脱臼するタイプでしたし、うちのスタジオにくる70%の方達もこのタイプだと思われるので、声を大にして言います。 肩甲骨がはがれすぎです。動きすぎです。肋骨から離れていかないように、スタビリティを考えて動いて行きましょう!
さて、話は戻って、Winging Scapulaがどんな状態かというと….肋骨から肩甲骨が浮いて肩甲骨が内転し、胸椎は伸展位に移動し、肋骨が前に押し出される。肩甲骨を外転させるには前鋸筋の働きが大切になってきます。この前鋸筋の支配神経である長胸神経が何らかの要因で圧迫されるなどして起こるとも言われます。
難しくなってきました。笑。簡単にいうと、
(姿勢をよく見せようとしたり、もしくはプランクなどの腕に不可がかかる状態で)肩甲骨が内側に入ってしまい、それによって肋骨が大きく開いてボディが反る形になり腹筋が入らないので体幹が安定ししない。
試しに、写真の背中になるように、ポーズをとって見てください。腰、痛くなりそうじゃありませんか?
長くなってしまいました。実際のエクササイズ例などは、次のブログで書きます!お楽しみに。
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